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クラウディオス・プトレマイオス : ミニ英和和英辞書
クラウディオス・プトレマイオス
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


クラウディオス・プトレマイオス : ウィキペディア日本語版
クラウディオス・プトレマイオス

クラウディオス・プトレマイオス(, , 83年頃 - 168年頃)は、数学、天文学、占星学、音楽学、光学、地理学、地図製作学など幅広い分野にわたる業績を残した古代ローマの学者。エジプトアレクサンドリアで活躍した。『アルマゲスト』、『テトラビブロス』、『ゲオグラフィア』など、古代末期から中世を通して、ユーラシア大陸の西半分のいくつかの文明にて権威とみなされ、また、これらの文明の宇宙観や世界観に大きな影響を与えた学術書の著者である。
==出自==

出自についてはよくわかっていない。中世のアラビア語の文献では、エジプト南部に出自を持つ〔Martin Bernal (1992). "Animadversions on the Origins of Western Science", ''Isis'' 83 (4), p. 596–607 606 .〕、上エジプトの出身者であるとされていた〔J. F. Weidler (1741). ''Historia astronomiae'', p. 177. Wittenberg: Gottlieb. (cf. Martin Bernal (1992). "Animadversions on the Origins of Western Science", ''Isis'' 83 (4), p. 596–607 .)〕。また、中世イスラーム世界の天文学者、地理学者、物理学者がプトレマイオスに言及するときは「バトライムース()の名で呼ぶことが多い。
しかしながら、名前からいくつか類推できることがある。まず、プトレマイオス()はギリシア神話に由来するギリシャ人の名である〔Πτολεμαῖος , Georg Autenrieth, ''A Homeric Dictionary'', on Perseus〕。この名は、古代マケドニアの上流階級に一般的な名前で、例えば、アレクサンダー大王ヘタイロイの一人、エジプトのプトレマイオス王朝の始祖の名前がそうである。また、彼を継いだ同王朝の歴代の王が名乗った名でもある。
9世紀ペルシア文化圏の天文学者が、プトレマイオスがエジプトの王室の血を引いているかもしれないと書いているが、これはおそらく名前の類似以外の根拠はないであろう。アブー・マアシャルが書いたところによると「アレクサンダー大王に率いられた10人のエジプト王たちは賢く、その中の一人に『アルマゲスト』を著した賢王プトレマイオスがいる」とあり、「『占星学の書』を著した別の王室の一人が同書を(賢王プトレマイオスの)作ということにした」とある。しかしながら、この記述に続けて「『占星学の書』を著した学識の高いお方が『アルマゲスト』もお書きになったと言われているが、本当のところはわからない」と注釈を付けており、王家の一族説が混同の結果であることをうかがわせるものである〔Abu Ma’shar, ''De magnis coniunctionibus'', ed.-transl. K. Yamamoto, Ch. Burnett, Leiden, 2000, 2 vols. (Arabic & Latin text); 4.1.4.〕。現代の研究者はアブー・マアシャルの記述が誤りであるとする。『アルマゲスト』の著者の天文学者が、天文学の占星術的な片割れとして『テトラビブロス』 を書いたであろうことはもはや疑う余地がない〔Robbins, ''Ptolemy Tetrabiblos'' ‘Introduction’; p. x.〕。
クラウディオス(クラウディウス、Claudius)はローマ人の一般的なノーメン(氏族名)の一つであり、プトレマイオス()はギリシャ人の名である。このため、クラウディオス・プトレマイオスは、ローマ市民権が与えられたギリシャ人と考えられる。つまり、クラウディオス・プトレマイオスという名は、ギリシャ人としての本来の名であるプトレマイオスをコグノーメンとして、市民権とともにクラウディオスというノーメンを与えられたローマ人としての名である。したがって、ギリシア人としては、アレクサンドリアのプトレマイオス()と呼ぶべきであるが、一般的ではない。一方、ローマ人としては、ほかにプラエノーメンを持っていたはずであるが、これは不明である。ただ、クラウディオスというノーメンはローマ皇帝クラウディウスによって与えられた可能性が高く、ティベリウス(Tiberius)というプラエノーメンがともに与えられていたと思われる。すなわち、彼のローマ人としての本名はティベリウス・クラウディウス・プトレマエウス(Tiberius Claudius Ptolemaeus)であった可能性が指摘されている。
以上のことから、多くの研究者は、プトレマイオスがヘレニズムの影響を強く受けたエジプト人であるという旧来の説に留意しつつ〔Victor J. Katz (1998). ''A History of Mathematics: An Introduction'', p. 184. Addison Wesley, ISBN 0-321-01618-1.
〕〔George Sarton (1936). "The Unity and Diversity of the Mediterranean World", ''Osiris'' 2, p. 406–463 .〕〔John Horace Parry (1981). ''The Age of Reconnaissance'', p. 10. University of California Press. ISBN 0-520-04235-2.〕、民族的には、ローマ市民権を有したギリシア人であったと結論付けている〔Britannica.com ''Encyclopaedia Britannica'' 2007, "Claudius Ptolemaeus" 〕〔〔"Ptolemy." Britannica Concise Encyclopedia. Encyclopædia Britannica, Inc., 2006. Answers.com 20 Jul. 2008.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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